意外と知らない「日本一」のものづくり4選
日本各地には様々な「日本一」があります。今日は意外と知らない全国トップのものづくりをご紹介。今日身につけているアレもコレも、ここに登場する産地のものかもしれませんよ。
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「世界初」を生んだ「鯖江のめがね」

<p堅くて軽く金属アレルギーを起こさない「チタン」素材を利用しためがね枠の研究開発に、世界で初めて成功したのが実は福井県鯖江市。
国内の日本製めがねフレーム生産シェアは約95%。世界的なめがね産地誕生の背景には、「国産のめがねの祖」と呼ばれる、ある人物の熱意がありました。
靴下の町がある「奈良の靴下」

奈良の中でも大和高田市、広陵町、香芝市一帯に集中する靴下づくり。国内シェア約3割の、日本一の靴下産地です。
県内で靴下産業が起こったのは、昭和に入ってから。アメリカから海を渡ってやってきた、一台の機械に始まります。
今日のシャツにも付いている?「奈良の貝ボタン」

実は奈良には他にも「日本一」が。貝殻を原料としてつくられる貝ボタンです。奈良県磯城郡川西町は貝ボタン製造の全国トップシェアを誇る町。古くからの水辺の郷で、かつては大阪からの舟運の集散地として賑いを見せていたことに、ルーツがあるようです。
作り手さんを取材した記事はこちら:「海のない奈良でつくる、日本一の貝ボタン」
生産シェアは90%!「燕の洋食器」

国内の金属洋食器生産シェア90%を占めるのが新潟県燕市。一般に洋食器というと食卓に並ぶ皿やカップなど一式をイメージしますが、燕の場合は主にナイフ、フォーク、スプーンなど金属製のカトラリーのこと。
近年では柳宗理デザインのカトラリーの生産や「iPod」の鏡面磨きなど、デザイン性の高い製品の開発にその技術が生かされ、注目を集めています。
関連の読み物はこちら:「『無理だ』から始まった工業と工芸の融合。常識を覆す『THE』カトラリー」
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身近なものも調べてみると、意外なところで作られているかもしれません。
知るほど面白い、全国津々浦々のものづくりの世界。引き続きお楽しみに!
*シェア率などの数字は調査時点のものです。
